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歴史序説第4巻 イブン・ハルドゥーン著

この巻は学問論、教育論。
まずは、占星術と錬金術の無用性と有害性が述べられる。例えば、占星術については、「このようにして占星術の無価値なことはイスラーム法から見ても明らかであり、その結果の薄弱さは理性の点から見ても明らかである。その上占星術は人間の文明に害を及ぼす。それは、たまたま占星術による判断が説明できないようなあり方で真実となる場合、一般の人々の信仰を傷つける。無知な人々はそれを真に受け、そうではないのに、他の星占いの判断もすべて真実に違いないと想像する。その結果、無知な輩は創造者たる神以外のものに物事を結びつけるようになる。「さらに占星術は、危機の兆候がある王朝に現れるであろうという期待をしばしば起こさせる。これは王朝の敵対者を攻撃や反乱へとかき立てる。我々はこの種のことを数多く目撃した。」という次第。秘法に頼るより、神に与えられた自分の理性と能力を信じろという教えであろう。

さらには、学術書が多いことが学術を害するという。いわく「例えば、言葉遣いを変えたり、内容の配置を変えたりするごまかしを行って、ある先人の著作をあたかも自分の著作であるかのようにすることである。あるいは、当面の学問にとっての本質的な部分を取り除くとか、不必要なことを記述するとか、正しい著述を間違ったものに置き換えるとか、何にも役に立たない事柄を記述するとか言ったことがあげられる。これらはすべて無知で恥知らずといえる。」

どっかで聞きかじったことを適当に寄せ集めた本の類(が氾濫する世の中に住む我々には耳の痛い言葉だ。