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鉄から読む日本史 窪田蔵郎著

鉄を制するものが天下を制する。鉄器の輸入から始まった鉄の利用は、武器、農具に広がり国の経営になくてはならないものになっていった。岡山県、島根県では、他の地域に先行して砂鉄を使って国産化が進む。やがて、鋳造鍛錬技術の精華である日本刀や、戦国時代を制した鉄砲が作られるようになってゆく。製鉄技術は、宗教と密接に結びつき、荒神、金神、八幡信仰、稲荷信仰など、日本独自の信仰と習俗を生み出した。本書の後半には、鉄穴流しによる砂鉄の採取、タタラ製鉄の実際が具体的に記述されていて興味深かった。