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鉄隕石は地球型惑星形成領域の微惑星の破片である:Iron meteorite as remnants of planetesimals formed in the terrestrial planet region

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鉄隕石は、化学的に分化した小惑星の中心にできた鉄の核が後に壊されてできたと考えられている。鉄隕石の母天体は、ほとんどの小惑星がある小惑星帯(2.5-3.5AU)にあったとこれまで考えられてきた。しかし、小惑星帯をよく調べてみても、そのような分化した天体やその破片があまり見つからない。また、鉄隕石の母天体が直径で20km以下だったことや、それらが普通コンドライトの母天体よりも1-2百万年先にできていたという観測事実をうまく説明できない。

そこで、Bottke et al. 2006は、もう少し内側の地球型惑星の形成域(0.8-1.5AU)でできたのではないかと提案している。ここでは、微惑星はより早く成長するので、26Alや60Feのような短寿命放射性核の崩壊で、太陽系形成のかなり初期に溶ける。その結果として鉄のコアが形成される。その後、地球型惑星の成長に伴う巨大衝突で破壊され、さらに重力散乱によって小惑星帯まで運ばれて今日まで生き残ったのではないかというわけだ。

1) Bottke, W.F. 2006, Iron meteorites as remnants of planetesimals formed in the terrestrial planet region, Nature, 439, 821-824.